盛り塩 2
昔の中国の皇帝は、多くの妃をもっていました。
それぞれ別個に居を構えさせ、皇帝は、その日の気分によって選んだ妃の居を訪ねたといいます。
逆に、妃にとっては、皇帝がいつ訪ねてくれるかわからない。
毎夜、化粧を念入りにし、身支度を整えて、皇帝の訪問を待ったといいます。
しかし、皇帝がその気にならなければ、いつも待ちぼうけということになります。
そこで、ある妃が一計を案じた。
皇帝は牛車でやってくる。
屋敷の前に牛の好物である塩を盛っておけば、牛がつられてやってくる。
しばらく牛が動かないうちに妃が迎えにでれば、皇帝は、その妃の家に立ち寄らざるをえなくなる。
その作戦はまんまと成功。
皇帝は何度も同じ妃の家に泊まるようになり、やがて、その妃を寵愛するようになったといいます。
この話が後々の世に伝わり、店が客を呼び寄せるために入り口に盛り塩をするようになったといいます。